カトヒロ、12才の春でした。だれかが遊びに来て忘れて行った「少年ジャンプ」。
パラリとそれをめくってみると、あるページが目の中に飛びこんできました。
「これで今日からキミもミュージシャン」それはそれはあまりにも衝げき的なキャッチフレーズ
だっタのDEATH!
そう、今回はオイラが生まれてはじめて手にしたギターの紹介をさせていただきます。
このギター、フェンダーのストラトに見た目はそっくりなのですが、今手にしてみるとかなり、
あやしいつくりになっております。
何の木材なのか不明ですが、異常に軽く、弦と弦の幅が何となく不規則で、ヘッドの裏部分には、「MADE IN KOREA」のシールがはってるスミダ。
それでも12才の少年には、まぶしく映り、あまりのうれしさに、よくふとんの中に入れ、
一緒に眠ったりしたものでした。
当時イングヴェイ・マルムスティーンなどがやっていた「ギター回し!!」(ギターにストラップを付けた状態で「グるんッ!!」と一気に回すやつ)をやってみたいという衝動にかられ、外に行き、田んぼの方まで行き、何の練習もなしに一気に回してみたのでした。
もちろん、ストラップが外れ、ヘッドの先から田んぼにつきささったのでした。
まるで、中世ヨーロッパの騎士の剣が、未開の大地に「ズンッ」とつきささっているかのように・・・
...あれから十数年このギターは現在も、実家でお留す番をしております。
たまーに帰省したときなど、手にしてみたりするのですが、ネックは考えられないくらい反っており、
ブラックカラーだったボディが、なぜかピンクに塗られており3弦部のブリッジは、つまようじで補強されており、おりもまさと。
アンプにつないでみようという気に全くならない、見るも無惨な姿になっております。
とはいえ、少年時代を共にした大事な親友。人にあげる事も、捨てる事も出来ず、ひっそりと実家の
床の間でぼくの帰りを待ってくれているのです。
「いつか必ず!!生き返らせてやるかなっ!!」そう胸にちかうのでした。
あぁ、今回は何だかちょっぴりおセンチなエピソード、てゆーか、今回もまたただのエピソードで終わりかよっ!!
次回こそはギター談義するぞっ!!
「ギターは世につれ、世はギターにつれないかも」
ギターの数だけドラマがあるものです。
-つづく-