おいらの所有するギターの中で、最も古いのがこのギターなのだ!!
1958年製なので「立派なオールドギター」といいたいところだ。だがオールドである事に間違いはないが、全然立派じゃありませーん。
もしかしたら、このテのギターばかり集めているおマニアさんの間では、それなりに価値があるのカモしれないが、プレイヤーが弾く楽器としては、音はベコベコだし、ネックはバカ太くて弾きにくいし、なんせボディのトップ落ちだのネック反りだのひび割れだのコンディションがとにかくひどいもんさっ!!(そんなにひどい状態のギターじゃマニアも興味無いかっ!)
こんなにもひどいギターなのだが、なぜかものすごく気に入ってしまっている。
「木曽ギター」というくらいですからもちろん国産モノです。
45年前の日本のギター職人さんがきっと、ああでもないこうでもないと試行さくごしながら、三度の食事を2度に縮め唯一の楽しみである晩酌も控え、毎日徹夜をくり返し、女房には愛想をつかされ、借金取りの強引な取立てにも耐え続け何度か首をくくろうと思った事もあったが、「やっぱり、あっしはギターが作りたいんでぃっ!!」という思いだけで、丹精込めて作り上げた血と汗と涙と酒と男と女と千と千尋の大結晶っ!!ではないと思いますが、そんなドラマがあったら悲しいなっ!! なんて思わなくもないギターです。弦高もいじょうに高いため、現在はオープンチューニングにしてもっぱらスライド用ギターとして我が家で幅をきかせております。
もしかしたら一番弾く時間が多いのが、これかも知らんねっ!
とにかく、第1回にご紹介した、チャキP-1同様、かなりのお気に入りの1本であります。
しかし、なぜこのギターをそんなに気に入っているのかよくわからんが、たぶん「見た目が古くてカッコイイからっ!!」というだけかもねっ!!
もともとは、おいらの友人が古道具店から買ってきたものだったが、あまり弾いてない様子だったので、無理やりもらった物である。「気まぐれでひろってきた野良犬があまりになつかないからもういらないって言ってるから、それなら僕が育てるよって引き取ってきて飼ってるうちに情がわいてきて今ではなくてはならない大事な家族になっている。」といったところだろうか…。
おやおや?まさか今回もエピソードだけってことは無かろうなっ!?
そういえば、第1回の「チャキP-1」、2回の「フルアコ」と今回の「木曽スズキ」は全て国産ギターなのである。(ちなみに第3回のギターは韓国製!コリャコーリャ)
USA製のギターも所有しているが、小生、日本人が作ったギターが大好きであるっ!!
よぉーっし!次回こそは、テーマを国産ギターにしてギター談義をやるぞぉい!
あとは「絶対USA派!!」なんて人がいたら弾き比べ十番勝負!とかやってみたいなあー。
ん〜っとにかく次回のテーマは「国産ギター」だっ!
−つづく−
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